将棋界の事情

【将棋のタイトル全冠制覇者まとめ】全冠制覇者は将棋史上5人のみ

将棋のタイトルは【名人】【竜王】【王将】【棋聖】【王位】【王座】【棋王】【叡王】の8つ。
藤井聡太先生の全冠制覇が注目される将棋界の昨今ですが、歴代の全冠制覇者を調べてみました。

一冠時代の制覇者

タイトル

【名人】

制覇者

【木村義雄】

【塚田正夫】

 

実力制に移行した1937年から【九段】【王将】というタイトルができるまでの1949年は【名人】のタイトルのみでした。

この12年の間【名人位】に就いたのは『木村義雄』『塚田正夫』の2人のみ

つまり、見方によっては”全冠制覇”と言えます。

 

三冠時代の制覇者

タイトル

【名人】【九段】【王将】

制覇者

【升田幸三】

【大山康晴】

 

1951年から1959年までは【名人】【九段】【王将】の三つのタイトル時代でした。

その間に全冠制覇したのは『升田幸三』『大山康晴』の二名のみ。

最初に三冠王に輝いた升田幸三先生は王将戦では大山先生に香落ちに勝ってしまうほど強く、升田先生の全盛期とも言えるでしょう。

そのあと、大山先生が三冠制覇をされおり、長きに渡り防衛されました。

 

五冠時代の制覇者

タイトル

【名人】【九段】【王将】【王位】【棋聖】

制覇者

【大山康晴】

将棋界のタイトルに【棋聖】【王位】が加わった五冠時代に全冠制覇したのも『大山康晴』でした。

三冠王時代から、無類の強さを誇っていた大山先生は三冠王からそのまま四冠王となり、そして五冠王となりました。
まさにタイトルがあればあるだけ取ってしまうほどの強さでした。

その後、将棋界のタイトルが7つになった時にも大山先生は…。

「私なんか、最盛期にタイトル戦が七つあったら、七つとも全部取ってましたよ、おそらく」

と発言しており、タイトルが8つあっても全部取っていたかもしれません。

ちなみに約3年もの間、大山先生は五冠王でした。

 

七冠時代の制覇者

タイトル

【名人】【竜王】【王将】【王位】【棋聖】【王座】【棋王】

制覇者

【羽生善治】

 

1974年、既存の5つのタイトルから、新たに【王座】【棋王】が加わり七冠時代へと突入した将棋界。

1995年に『羽生善治』が全冠制覇を達成しました。

前年度に当時の羽生六冠王は【王将位】のタイトル戦で3勝4負で奪取に失敗しており「やはり七冠は無理か…」と思われていたなか、六冠全てを防衛し、王将リーグで勝ち抜いて、再度【王将位】に挑戦。

ストレートの4連勝で【王将位】を奪取し、晴れて七冠王となりました。

ちなみに羽生先生が七冠全てを保持していた期間は167日間でした。

 

八冠時代の制覇者

タイトル

【名人】【竜王】【王将】【王位】【棋聖】【王座】【棋王】【叡王】

制覇者

【?】

 

2018年から新たに【叡王】が加わり、八冠時代となった将棋界。

2023年8月の現在、七冠を保持している藤井聡太先生が最後の【王座】を手に入れて、八冠王となるのは、おそらく時間の問題でしょう。

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