【山崎隆之のボヤき】感想戦での怒涛のボヤきで対局相手も記録係も困る

山崎隆之先生といえば、ボヤきで有名でなプロ棋士です。
中でもやはり、逆転負け喫してしまった時の山崎先生はボヤきがとまりません。
ネガティブ、自虐、落胆。相当悔しいんでしょうが、見ている側はなんだかおもしろく感じてしまう山崎先生のボヤきをご紹介している記事です。

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大逆転負けした山崎隆之のボヤき

2018年9月27日
山崎隆之vs橋本崇載の叡王戦の八段戦決勝にて。

得意の相掛かりに誘導した山崎先生は、優勢で局面を進めていきますが…。

大白熱の終盤戦となり、両者1分将棋の中、168手目”9六桂”から形勢は大逆転。

一気に山崎敗勢に…。

山崎先生は対局中にも関わらず

「もおーーなにやって…」

とボヤく始末。

当時の解説だった大石先生も。

「関西で事件が起こりましたね」
「1分将棋はおそろしい」

とコメント。

その後、山崎先生は盤もろくに見れないぐらいに参っている様子で…。

でも、勝っていた将棋だけに投げきれず…。

ただただ手数だけが進み、180手をもって橋本八段の勝ちとなりました。

以下、投了後の山崎先生のボヤきです。

「銀不成でいけば必至だったのに」
「何やってんのかね」
「何回逃してるのかね」
「手堅くと思って……何が手堅いのかね」
「寄せがひどい」
「いやーちょっとびっくりするね。はっはっは」
「いっぱいひどいの負けたけど、ここまでひどいのはさすがに……」
「そのレベルよりもひどいよね。わかっててやってたら病気だよね」
「それをやっとけば……それをやっとけば……」
「誰でもやるよね。誰でもそれをやるよね」
「意味が分からないよね」
「頭おかしいよね。これ頭おかしいよね」
「確かに。頭おかしかった」
「いぇーうぃーどういうことー?」
「こっから負ける人はいないってくらい大差になったよね」
「これどっちで勝つか迷ったもんね」
「オレ弱いもんね」
「ん? 詰み?」
「じゃあ簡単なんだ」
「オレ弱いね」
「誰でもこうやるよね」
「オレだってわかってたもんね。これ詰めろだもんね。でもやらないんだもんね。頭おかしいよね」
「必至かかる局面で、こっち詰まないのに、何回もやらなかったらこうなるよね」
「すごく痛い人だよね」
「寄せが、すごく……弱い人…………切れ味……強くない人…………そんな感じでしょ。何回も……何回もだし」

このものすごいネガティブなボヤきに当時の橋本八段も

「こっちが消極的なつくりでした」

とフォロー。

この瞬間は当時の山崎八段もやや嬉しそうにしており、得意の相掛かりについて語るが、結局「引き出し使ってまけてるんじゃ…」と自爆。

そして、山崎先生のボヤきはまだ続きます。

「全ての狙い筋をさらけ出して、私には何もなくなった。せめて叡王戦くらい……まあいいよ。弱すぎるもんね」

「お酒飲めないと、どうすればいいんですかね……」
「どうすりゃいいの……はははは」

この悲しいボヤきを最後に、感想戦は終了しました。

駒を片付け終わってからも山崎先生は記録係に少年に「9割以上、こっち勝ってるのにね」とまだまだボヤきたい様子。

局後の橋本八段のコメント

「山崎八段との将棋は……まぁ、見てのとおりずっと押されてましたんでね…………うん…………うぅん…………まあ……」

「体力はあるんだけど、将棋が全然ダメんなっちゃったなっていう…。
こうやられたら投了かなぁっていう瞬間もありました。今日は、山崎さんとの将棋では『将棋に負けて勝負に勝った』っていうところがあります。
でも前回の対局では、山崎さんにそうやって負かされたんでね。
やっぱりちょっと……山崎橋本戦っていうのは、いつもグダグダになるんです。
負けるとすごく悔しいし、勝ってもしっくりこないなっていう……。」

「まあ、人間の将棋だからね」

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NHK杯・山崎隆之vs木村一基戦でのボヤきです。

こちらの対局では山崎先生が勝ったもののボヤきが炸裂。というか毎回炸裂しています。

以下、山崎先生のボヤきです。

「角出られて負けかと思った」
「あーそっかぁ…」
「負けにした
「いやーちょっと…」
「負けにしたかと思って…」
「そうですね」
「完全に乱れてますしねぇ」
「打たせてもちょっとよくわかんないんですけど…まあそうですね」
「単純明快なんですけど…」

ちなみに、この時は、負けた木村先生のほうがボヤきが凄かったです。

やっぱり負けた方がボヤいてしまうんですね。

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