将棋の橋本崇載八段が『二歩』で反則負け【NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝】

一歩千金二歩厳禁

2015年3月8日のNHK杯テレビ将棋トーナメントの準決勝で”二歩”による反則負けの事件が起こりました。
将棋のプロ棋士が反則負けをするのは滅多にないことなので、当時はかなり話題になりました。
今回、二歩をしたのはハッシーの愛称で将棋ファンから親しまれている橋本崇載です。
この記事ではその時の”二歩”の様子や後日談を解説しています。

橋本崇載とNHK杯のインタビュー

橋本崇載と言えばNHK杯将棋トーナメントのインタビューで「序盤中盤終盤隙がない~」など数々のおもしろいことをやってきた実績がありますが、この日は準決勝ということもあって、気合が入っていた橋本八段(当時)。

橋本崇載のおもしろインタビューはこちらの記事をご覧ください↓

その日の対戦相手は飲みにも行く仲だという行方八段(当時)でした。

対局前、橋本崇載は自身のツイッターでこのような予告をされていました。(現在橋本崇載はTwitterをやっていません)

ところで、明日は私のNHK杯の放映日です。その時間帯は飛行機に乗っておりますが、何やらトンデモない事が起きる!?

対局前のインタビューでいろんなネタを入れてくる橋本崇載ですが、この日の対局前インタビューで、行方八段は「インタビューで何を言われてるのかわかんないので緊張します。」と橋本八段のインタビューを警戒していました。

そんな橋本崇載のインタビューは

「私は今日はいつもの人間の甘さを出さずにですね、激辛流で行きたいと思います。激辛坦々麺で行きたいと思います。」

「私は一番華のある棋士なので、ぜひとも優勝して将棋界を盛り上げたいと思います。」

と準決勝ということもあってか、いつもよりは軽めでした。

解説者の木村一基も「誰かさんのモノマネが出てくるのかと楽しみにしてたんですけど…」と少し残念そうにしてました。

 

プロ棋士が”二歩”の反則負け

行方八段の先手で始まったこの対局は橋本八段の角交換四間飛車に。

そして終盤に入ろうとしていた92手目に事件は起こりました。

「50秒…1、2、3、4、」と橋本八段が秒に追われながら指した手が”6三歩”。
6筋にはすでに6七の地点に歩がいたので、この手は”二歩”という反則。

指した直後は両対局者気付いていなかったんですが、数秒後に行方八段が「あ!」と声を上げて頭を抱えていました。
その後に橋本八段も「あ!」と驚き「92手を持ちまして行方八段の勝ちとなりました」と淡々と行方八段の勝利が告げられ終局。

正直、行方八段のほうがショックを受けていた印象があります。

すごい形相で盤面をただ見つめる行方八段と脇息にもたれかかり啞然としている橋本八段。
その場がもの凄い空気になっていたのは言うまでもありません。

 

二歩事件の本人談

以下、橋本崇載本人のTwitterでの当時のつぶやきです。

Yahooトップに載り、スポーツ紙の取材まで来たんですけど(汗)ご存知のとおり、本日放映のNHK杯準決勝は橋本八段の反則負けとなりましたwwwwwwww

自虐ネタで謝る橋本崇載。

いやあ、準決勝で二歩打つアホがいるんですねぇ、って俺や!!!俺のバカー( ;´Д`)応援して下さった皆様、スンマヘンでした。

二歩を打ったあとのことを振り返る橋本崇載。

その瞬間に相手の行方さんが声を上げて、少しして自分も気づき頭が真っ白になりました。あまりの衝撃に、その後のことは全く記憶がありません。空気は凍りついていたかなぁ。我に返ると、私は家のソファーにポツンと座っていました。どうやって帰ったのか、かなりアブナイ人です。

弱いわけではないと弁護する橋本崇載。

ハッキリ言っておきますが、反則負けで恥ずかしいとかはないです。強い人間ほどチョンボをするものです、名人になるような人でも山ほどやらかしてるし。だけどそもそもこの将棋は内容なさすぎ、他に語るべきところがない。そそっかしい、マヌケと思われてもいいけど、弱いと思われるのは嫌なんです。

かなりの精神的ダメージがあったと思われる橋本崇載。

まあ、何とも俺らしい終わり方とも言えるけどね(笑)でも悪い事ばかりじゃないよ、これによって得たものもある!それは「鉄の精神力」

こんな時こそ優勝宣言する橋本崇載。

だってこの反則で、初優勝は幻と消え賞金も失い、その後1ヶ月間会う人には次のNHK頑張って下さい楽しみにしてますよと言われ、こんな事で人生初のYahooトップに出て、こんなキツイ事そうそうありますかね?(笑)でも俺はめげないよ、だってめげちゃったら次のNHK杯優勝できないでしょ。

いいこともあった橋本崇載。

寝て起きたら、フォロワーえらい増えたな。怪我の功名か。

ちなみに橋本崇載は奨励会の入会試験では7勝2敗の成績で入会されていますが、その2負はどちらも反則負けだったようです。

 

一歩千金 二歩厳禁

プロ棋士が二歩をしたということで、この事件はテレビでも取り上げられ、橋本崇載の知名度は急上昇。

当の橋本崇載は「猛反省しています。めちゃめちゃ恥ずかしい」と語り、座右の銘として”一歩千金 二歩厳禁”を色紙にも書くようになりました。

ちなみに橋本崇載といえば菅井竜也が指した”ワープ角”という”と金”を飛び越えてしまった反則負けの時の対戦相手で、橋本崇載はその反則に気が付かずに「うんうん」と頷きながら5五銀と普通に指し続けた強者でもあります。

ワープ角の詳細についてはこちらの記事をご覧ください↓

【菅井竜也のワープ角事件】プロ棋士の反則負けを解説
橋本崇載のおもしろインタビューはこちらの記事をご覧ください↓
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