山崎隆之

プロ棋士が女流棋士に生放送で告白!?山崎七段『矢内さんを諦めます!』

プロ棋士が告白

将棋界では生放送の解説中にプロ棋士が聞き手の女流棋士に告白したことがありました。
この記事では当時の状況を、その時の二人の会話で振り返ります。
本当に好きだったのでしょうか?本当に諦めてしまったのでしょうか?ネットのみならずテレビでも取り上げられたプロ棋士の公開告白の真実を後日談を元に解説している記事です。

棋士が生放送で告白

名人戦七番勝負の解説でのこと。
この日は生放送での解説でした。
解説者は山崎隆之七段と聞き手の矢内理絵子女流。

年齢は矢内女流が1歳年上というちょうどいい年齢差。

山崎先生は当時「西の王子」と呼ばれるイケメン棋士。
そして矢内女流はNHKの聞き手にも抜擢される安定感ある美人女流棋士です。

将棋の解説中に自分のうっかりミスに舞い上がってしまった当時の山崎七段と矢内女流のやりとりがこちらです。

山崎「じゃあ同歩の一手ですね。」
矢内「もう断言してしまっても?」
山崎「大丈夫です!これ次の一手だったらね、もうね、本当…これで当たらなかったらもう…」
矢内「なんですか?」
山崎「…矢内さんを諦めます。
矢内「何を言ってるかよくわからないです。」
山崎「僕もよくわからないです。」

照れくさそうに笑う矢内女流。

「うっかりがあって舞い上がってしまいました。」

と恥ずかしそうな山崎七段。

この「矢内さんを諦めます宣言」は当時、棋士の生放送中の公開告白として知れ渡り、ニコニコ動画やYouTubeですごい再生回数を叩き出し話題になりました。

 

公開告白の真相

どうして公開告白をしてしまったのか後日談があります。

結論から言うと、あれは告白ではなくボケたつもりだったとのこと。

山崎先生は関西出身のプロ棋士で「西の王子」や「チョイ悪王子」の愛称で女性ファンからも人気があります。
そして過激なジョークを発するユーモアを持った関西人でもあります。

「これで当たらなかったらもう…」のあとにボケに入るつもりだった山崎七段がその時、生放送だと言うことに、ふと気付いてしまって起こったハプニングなのだそうで。

いつものようにテンポ良くジョークを飛ばすつもりだったが、生放送だということに気付いて、口ごもってしまった。
そして、あろうことか矢内女流自身も「なんですか?」と聞いてしまった。

そしたらボケであるはずの「矢内さんを諦めます!」がかなり本気っぽく聞こえてしまった。

というのが真相です。

ちなみに山崎先生も矢内女流もお互いにそんな気は全くないとのことです。

 

7年越しのオチ

この告白解説が放送された7年後。

女流王座戦の前夜祭で矢内女流の結婚を祝うサプライズイベントがありました。
(矢内は一般人男性と結婚)

そこにプレゼンターとしてサプライズ登場したのは花束を持った山崎先生。

壇上で矢内女流に花束を渡すという役目を終え「矢内さんに一言」とうながされます。
それでマイクを持った山崎先生は一言。

「あきらめます!」

その日一番の笑いと拍手が会場中に響きました。

「プロ棋士が告白!?」と話題になって7年間、色々な誤解を受けてきたであろう山崎先生にあっぱれです。

 

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