「ちょっと行動がアレですが、いえかなりアレですが、なんとまぁ元名人です」
1940年1月1日生まれの天才”ひふみん”こと”加藤一二三九段”についての記事です。
18歳でA級八段になった神武以来の天才加藤一二三。ネコ好きエピソードや対局中の奇行までを一挙に紹介。
ひふみんとは
- 1940年1月1日 生まれ
- 福岡県出身
- 剱持松二 門下
- 居飛車党
14歳7ヶ月という若さで将棋のプロ棋士になった加藤一二三九段。
”神武以来の天才”と称されるほどの天才棋士。しかし時として天才の行動は凡人には理解できないもの。
ひふみんエピソード「うな重」
大食漢としても知られているひふみん。
対局中の食事には毎回「うな重」を注文されていました。
現役時代40年間以上ずっと「うな重」を注文。
ちなみに昼はウナギ2枚の「竹」夜はウナギ3枚の「松」だったそうです。
食事エピソード
- おやつに板チョコ10枚食べた。数枚まとめてバリボリ…。
- 王位戦の昼食に、「寿司にトマトジュース、それにオレンジジュースとホットミルク、天ざる」を注文し、三時のおやつには「メロンにスイカ、ホットミルク三杯にケーキとモモ」を注文
- 十段戦で、米長永世棋聖とのミカン食い決戦、記録係が「ミカン臭くて死にそうです。」と助けを求める。ミカン合戦に負けた米長が勝負にも負ける。米長邦雄のエピソード集はこちら
- 対局の夕食にはカキフライ定食とチキンカツ定食をダブル注文して対戦相手をビビらせる。その伝説は囲碁界にも響き渡った。
- みかんゼリーを10秒で平らげる。
- 負けたら引退がかかっている対局でも、チーズを持ち込んで食べまくる。
- 魔法瓶2本を持ってきたと思ったら、中身はカルピスで、もちろん全部飲み干した。
- 中原とのタイトル戦で加藤はケーキを3つ注文。中原は加藤、中原そして記録係の三人分を頼んだのだと思っていたが、そのまま加藤がケーキを3つ全部食べた。
ひふみんエピソード「長考派」
常に最前の一手を考えるため、持ち時間がすぐになくなります。
さらには六手目に2時間近い長考をしたこともあり、他には最大で一手に7時間を掛けたこともあります。
残り時間が1分になってからも記録係に「あと何分?」と聞くのは有名な話です。
それで「1分だよ!!」とキレた記録係がいたとか…。
対局エピソード
- 駒音高く駒を盤に打ち付けるため、飛車を割ったことがある。
- 対局中の賛美歌ハミング。対局中に対局室のある4階から5階にあがり、賛美歌を歌いながら神に祈りを捧げる。
- ネクタイが長い。
- 相手の後ろにたって盤面を覗き込む。長いネクタイが相手の後頭部に触れて相手がびっくり。
- ストーブを対局室へ持ち込んで、対局者のほうに向けて対局開始。「顔が熱くなるからやめてください」と怒られる。
- 旅館の滝を止めた。
- 秒読み中でも「あと何分?」
- 他人の対局でも「あと何分?」
- 解説では、解説せずに一人で納得。
- エアコンの音が気になるので消そうとしたら、間違えて部屋の照明を消してしまった。
- 当時の三浦七段と冷房のスイッチ、オン・オフ合戦
- 感想戦で二歩をした。
ひふみんエピソード「猫好き」
「ハロー。君達も、将棋に興味があるのかい?」
これは加藤九段が雨宿りをしていた野良猫たちに言ったあいさつです。
愛猫家としても有名な加藤九段ですが、NHKで「ひふみんのニャンぶらり」という番組までやっていました。
ですが、問題になったこともあるようで…。
加藤九段が近所の野良猫たちにエサを与えていたところ、野良猫が大量発生したことありました。
そのことで、餌付けしていた加藤九段は近隣住人から訴えられたことがあります。
後になってわかったことですが、加藤九段は野良猫にも関わらず自費で不妊去勢手術を受けさせていたそうです。
その結果最大で18匹もいた野良猫たちは2匹にまで減り、野良猫たちの里親探しまでしてあげていたたとのこと。
猫好きには悪い人はいない。
そう信じたいものですね。
ひふみんエピソード「熱心なキリスト教徒」
ひふみん「私は棋士ですが、このたびは騎士にもなりました。ヴァチカンに事件でも起きれば白馬にまたがってはせ参じなければいけません。」
加藤九段は地方の対局に出掛ける時には、必ず近くに教会があるかどうかを調べて行くぐらい熱心なキリスト教徒として知られています。
対局中に賛美歌をハミングを歌ったり、バチカンから「聖シルベストロ騎士勲章」受章したり、敬虔なカトリック教徒のため「一分将棋の神様」と呼ばれるのが嫌で、「一分将棋の達人」と呼ぶように懇願したりといったエピソードがあります。
ちなみに洗礼名は「パウロ」です。
将棋のプロ棋士としては引退したもののテレビでの活躍に今後も目が離せません!
ひふみんエピソード番外編
「ひーちゃんうるさいよ」と言われるほど、子供のころからお喋りだった加藤一二三九段、羽生先生とは2時間ずっと喋っていた一方で、森内先生とは1時間一緒にいて一言も喋らなかったとか。


