【将棋小説ベスト5】将棋初心者にもおすすめできる小説を厳選 | ブラジルから王手飛車取り

【将棋小説ベスト5】将棋初心者にもおすすめできる小説を厳選

将棋小説を読んでみたいという方におすすめの将棋小説をランキング形式でまとめてみました。

将棋を知らない人でも楽しめる作品ばかりなので、良かったら参考にしてみてください。

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第1位 神の悪手

内容

芦沢央さん著の”神の悪手”は将棋に関連した短編小説集です。

それぞれが独特なミステリー物となっています。

  • 弱い者
  • 神の悪手
  • ミイラ
  • 盤上の糸
  • 恩返し

の全5作品が読める短編小説で、毎回毎回違った角度でかつ、将棋に関連した斬新な内容となっており、一冊の本で5作品も楽しめる短編集はなんだか得した気分になりました。

読んでみた感想

個人的には”ミイラ”が一番おもしろかったです。
ミイラは詰め将棋を題材にした作品で、なるほどぉとなる斬新なオチが印象に残っています。
五作品全て良く、読んだあとに得した気分になったので”神の悪手”を一位とさせていただきました。

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第2位 泣き虫しょったんの奇跡

内容

”泣き虫しょったんの奇跡”は現役のプロ棋士、瀬川晶司先生が書かれたノンフィクション小説です。
将棋好きの方なら、ご存じと思いますが、瀬川先生は奨励会三段で年齢制限により退会し、プロの道を断たれ、その後、プロ棋士編入試験で合格し、プロ棋士になられた先生です。

この本では、瀬川先生の子供の頃からプロ棋士になるまでを書いた、半自伝小説となっています。

サラリーマンから将棋のプロへ』をサブタイトルに奨励会時代の辛い経験や、サラリーマンになってからの日々を赤裸々につづった作品です。

後年には映画化もされました。

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読んでみた感想

瀬川先生と小学校の時の担任の先生とのやり取りがドラマチックで素敵でした。
時々、でてくる現役のプロの先生方との奨励会時代のエピソードは将棋ファンとしてとても楽しめました。
羽生先生や森内先生もちらっと出てくるので、オッとなりました。

第3位 将棋の子

内容

『将棋世界』の編集長を長年務めた大崎善生さん著の『将棋の子』はプロ棋士になれなかった”成田英二”という元奨励会を大崎さんの目線で描いたノンフィクション作品です。

年間にプロ棋士になれるのはたったの4人という厳しい世界で、淘汰されてしまった一人の奨励会員にスポットライトを当てた珍しい作品です。

将棋の腕は間違いなく天才なのに、それでも他の天才達にもまれていく天才の姿がここに記されています。

読んでみた感想

「こっち」という独特な一人称を使う成田英二という独特な人物にどんどん惹かれました。
その一方で、才能はあるのに報われない悲哀な人生に胸が痛くなリました。
日の目を見るものがいれば、日の目を見ずに去っていく者たちがいることを強く印象付けた一冊です。

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第4位 盤上の向日葵

内容

孤狼の血』を書いたことで有名な”柚月裕子”さん著の『盤上の向日葵

こちらの小説は2018年の本屋大賞では第2位を受賞した作品でもあります。
NHKでドラマ化もされています。

序盤のみのあらすじとしては…。
とある山中で発見された白骨死体と一緒に、将棋の駒が遺留品として発見されます。
そして、その駒は初代”菊水月”という名作だと判明します。

なぜ超一級品の駒が、白骨死体と共にあったのか?
そして、その白骨死体は誰なのか?

2人の刑事と名人戦の挑戦者”上条桂介”の悲運な過去が描かれた長編将棋ミステリー小説です。

途中には伝説の真剣師”小池重明”をモデルにしたであろう人物も登場します。

なお、巻末には羽生先生の解説付きです。

上下巻の大作ですが、将棋ファンなら、一読したい作品です。

読んでみた感想

将棋を知らない人でも、問題なく理解できる作品になっており、その一方で将棋よりも、将棋の駒の価値について理解度が深まった作品でした。

下巻では、誰も予想できない結末になっており、上巻と下巻で読み進めるスピードが2,3倍違ったと思います(笑)

上巻にあまりおもしろみがなかったので第4位とさせていただきました。

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第5位 盤上のアルファ

内容

元将棋の記者をされていた塩田武士さんによる将棋小説です。ちなみにデビュー作です。

この小説で将棋ペンクラブ大賞も受賞されていらっしゃいます。

左遷されて将棋記者になった”秋葉隼介”とプロ棋士を目指し三段リース編入試験を受ける”真田信繁”の物語です。

荒っぽい性格で、周りに嫌われているという共通点を持っている2人が共同生活をしたりといった内容。

盤上のアルファにも登場する”林鋭生”という真剣師に迫る”盤上に散る”という続編も出ています。

呼んだ感想

主人公2人の関西弁での会話がおもしろく、何度も笑ってしまいました。

将棋の小説というよりは、おっさん2人の青春といった感じでした。

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