【大平武洋の早指し伝説】ZONEの解散コンサートのために消費時間ゼロで勝利!

大平ZONE

プロ棋士”大平武洋”の早指し伝説について書かれた記事です。
有名なZONEの解散コンサートの早指しエピソードから中学生名人戦、そして漫画ハチワンダイバーの中でも早指しを披露する大平武洋。
その師匠はなんと株主優待で有名な桐谷広人さんです。

大平武洋とは

  • 1977年5月11日 生まれ
  • 東京都 出身
  • 桐谷広人 門下
  • 居飛車党

師匠は株主優待生活で有名な桐谷広人なんですね。
桐谷広人先生の師匠は升田幸三先生なので、大平先生は升田幸三の孫弟子にあたります。

【升田幸三】名人に香車を引いた伝説の棋士
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大平先生は奨励会員の頃から、ギャンブルや麻雀が好きで、師匠や仲間との研究会も遅刻したり、ドタキャンしたりと、あまり真面目な棋士ではなかったようです。

師匠の桐谷先生も「(お子さんは)もうダメだ」と大平先生の両親に手紙を送るほどでした。
後に実の父親も「まさかプロ棋士になれるとは思っていなかった。」と話しています。

そんな大平先生と言えば早指しです。

 

大平武洋の早指し伝説

中学生名人戦で早指しで優勝

大平武洋先生が早指しだったのは子供の頃からだったようで、中学生名人戦でのこと。

当時、中学1年生だったにも関わらず、並みいる強豪を倒し、中学生名人戦で優勝しました。

その時の決勝戦の消費時間はわずか10分というかなりの早指し。

ちなみに決勝の相手はカツラ棋士でもお馴染みの佐藤紳哉先生です。

佐藤紳哉先生は大平武洋先生と対象的に長考派なので、その時の決勝戦では持ち時間を使い切り30秒の秒読みに入っていたそうです。

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ZONEのためにノータイム指しで勝利

大平武洋先生の早指し伝説で最も有名なのが、ZONEの解散コンサートに行くために持ち時間を1分も使わずに勝った話です。

大平先生はZONEの大ファンで、メンバーの中でもMAIKOさんの大ファンなんです。
将棋の成績が不振だったときに「ZONEのMAIKOが芸能界を引退したら俺も棋士をやめる」と宣言するほどでした。

当時、ZONEが解散することになって、大平先生は2~3日間、家から一歩も外に出られないぐらいのショックを受けたそうです。

そして、ZONEの解散コンサートには絶対に行こうと思っていたのに、解散コンサートの日に不運にも対局が組まれている。

これはもうベストを尽くすしかない

と迎えた対局当日。
対戦相手は児玉孝一七段(当時)
持ち時間5時間の竜王戦6組の昇級者決定戦の一回戦でした。

戦型は相居飛車のよく見ない形になり、お互いほぼ居玉のまま開戦。

この時の大平四段(当時)はZONEの解散コンサートに行きたい一心でノータイム指し

そして92手で大平四段の勝利となりました。
消費時間は大平0分、児玉27分
終局時刻は午前10時52分

こうやって見ると児玉先生も気を使ったのか、あまり時間を使われていませんね。
コンサートに間に合ったのは児玉先生のおかげでもあるかもしれません。

終局後はZONEのコンサートのことがあるので、もちろん感想戦はしなかったそうです。

対局場の関西将棋会館(大阪)から大平先生は急いで空港に行き、午後1時の飛行機に乗って、東京へ。

そして、午後6時30分からのZONEの解散コンサートに間に合うという偉業を成し遂げました。

この持ち時間を1分も使わずに勝ったことは伝説になっています。

ちなみにその後、全国各地で行われたZONEの解散コンサート全てに行った大平先生でした。

 

漫画でも早指し

将棋漫画”ハチワンダイバー”に大平武洋先生は共同将棋監修として携わっていました。

その漫画の中で、”プロ棋士大平武洋五段”本人として登場し、早指しを披露しています。

ちなみにハチワンダイバーの中でも大平先生のZONE解散コンサート伝説は描かれており、早指し棋士としての地位を確立しています。

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