【NHK杯で”二歩”】豊川孝弘はそれでもオヤジギャグを連発した。

ニフティ豊川孝弘

「僕よく2歩とかよく打っちゃうんですよね笑」
NHK杯の豊川孝弘六段と田村康介五段の対局で”二歩”での反則負けが起こりました。
田村にとって豊川は一番将棋を教わった人物であるほど親交のある二人の対局でした。
二歩を打って沈痛な表情の豊川六段。それでも感想戦では得意のオヤジギャグを連発す豊川六段。
この対局以降、豊川孝弘はネットでは”ニフティ”と呼ばれるようになりました。

二歩とは

将棋には同じ縦の列に自分の”歩”を2枚置いてはならないという基本中の基本のルールがあります。
これが”二歩”という禁じ手です。

二歩

二歩の例

上の図のように縦の列に自分の歩が2枚あるのが”二歩”です。

将棋のプロ棋士が”二歩”をすることは珍しいことなんですが、この対局はNHK杯のテレビ将棋トーナメントということもあり、かなり話題になり、人気番組”トリビアの泉”でも取り挙げられました。

ちなみにプロ棋士が”二歩”などの初歩的な反則で負けることは、数年に1回ぐらいのペースで起こります。

 

NHKで二歩

2004年のNHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦でのこと。

当時の豊川孝弘六段と田村康介五段の対局で”二歩”は起こりました。

先手が豊川六段で始まったこの対局は居飛車対振り飛車の対抗型の将棋でした。
そして田村優勢で進んだ109手目。

豊川六段は2三の地点にすでに”歩”がいるのにも関わらず”2九歩”と歩を打ってしまいました。

その時、一番驚いていたのは解説陣でした。

解説者「打っちゃったよ!打っちゃった!」
聞き手「あぁー!!」
解説者「二歩ですね」
読み上げ「以上109手をもちまして田村五段の勝ちとなりました。」

聞き手の千葉涼子女流が「あぁー!!」と叫んでいたのが印象的でした。

一方、対局者は、気まずそうに盤面を見つめる田村五段と、沈痛な表情で目をつむり、脇息に寄り掛かる豊川六段が映し出されていました。

 

感想戦で親父ギャグ連発

豊川「すいません。申し訳ない。ダメだね。」

と二歩を謝罪をする豊川六段。

二歩を打って早めの終局となったので、気まずい空気の中、感想戦の時間が20分程ありました。

後日トリビアの泉でも取り挙げられたこのプロ棋士の二歩事件ですが、その時のインタビューで豊川孝弘はこう語っています。

公式線では初めてのことだったので、頭の中が真っ白になった、終わったあと、友人や知人には過ぎたことは早く忘れたほうがいいよと言われたが、自分の中では一生忘れないと思う。

豊川孝弘

かなりショックだったことがうかがえます。。

しかし、頭の中が真っ白になったはずの豊川六段はそれでも感想戦で得意のオヤジギャグを連発。

駒をかわすという意味の「川島正二郎は?」から始まったオヤジギャグは。

「5三歩じゃ、間に合わじか、間に淡路仁茂大先生」

「味良し道夫先生か」

「あかんこ(阿寒湖)!」

「草加~、越谷、千住の先だったね」

とオヤジギャグを連発。

気まずい空気の中もちろん誰一人として笑う人はいませんでした。

 

トリビアの泉の後日談インタビュー

以下はトリビアの泉で取り挙げられた時の豊川孝弘のインタビューです。

【二歩を打った心境について】

プロになって14年。公式線では初めてのことだったので、頭の中が真っ白になった、終わったあと、友人や知人には過ぎたことは早く忘れたほうがいいよと言われたが、自分の中では一生忘れないと思う

豊川孝弘

【あの対局以降、田村五段とはなにかお話しましたか?】

何回か会ってはいるが、あの対局の話だけは絶対にしない。

豊川孝弘

【豊川六段にとって二歩とはなんですか?】

私にとって二歩とは悪夢、恥です。

豊川孝弘

 

ちなみに同じくNHK杯で”二歩”を打った橋本崇載も二歩を打ったあとは「頭が真っ白になってそのあとのことはよく覚えていない」と語っていましたね。

橋本崇載の二歩の記事はこちら↓

 

豊川孝弘「の将棋オヤジギャグ一覧の解説はこちら↓
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