将棋のプロ棋士が対局中に食べるご飯のことを”将棋めし”と言います。
”観る将”の人達にとっては、プロ棋士の将棋を観る上での楽しみの一つが将棋めしチェックです。
そんな将棋めしの中でもいつもファンの期待を裏切らない量を注文するのが丸山忠久九段です。
この記事では大食いの丸山九段の将棋めしを紹介するとともに、大食いの理由も解説しています。
丸山定食と丸山定跡
将棋界の大食いと言えば、加藤一二三九段を思い浮かべる方もいるかもしれません。
加藤九段と言えば、毎回、うな重を注文されることで有名です。
同じように大食いの丸山九段も同じメニューを連投することが多く”丸山定食”や”丸山定跡”と呼ばれています。
どれが丸山定食でどれが丸山定跡か所説ありますが、有名なものとしては
- 麻婆豆腐定食とシューマイ
- ヒレカツ定食となめこ汁とカロリーメイト(4本入)
- から揚げ定食にから揚げ3個追加
など、それぞれ一食分の注文です。
うな重一筋だった加藤九段と比べ、丸山九段はカロリーメイトがキットカットに変わったり
から揚げは肉が多い時と少ない時でムラが出るため、将棋めしの先発ローテーションから外したりと、臨機応変に対応しているようです。
プロ棋士の食欲について
プロ棋士は対局中に大量のカロリーを消費します。
対局後は体重が2~3kg落ちている棋士もいるほどなんです。
だとすれば、対局中はすごくお腹が空くはずなんですが、実際のところは、そうでもないようで…。
対局中は、将棋の形成によって食欲が左右される職業なんだそうです。
優勢の時はおいしくご飯を食べることができますが、劣勢の時は食事がのどを通らないなんてこともあるそうです。
昼食ぐらいは安心して食べたいからと、午前中は駒組みまでで終える棋士もいるとかいないとか…。
将棋の終盤戦なんかは特に食欲に影響しそうですね。
代表的な対局としては、名人戦の2日目の夕食休憩なんかは軽食で済ます棋士が多いようです。
常に食欲旺盛の丸山九段
ところが丸山九段は違うんです。
名人位のタイトル戦の2日目の夕食でもステーキを注文する鋼の胃袋っぷりを発揮します。
中でも将棋ファンを喜ばせたのは渡辺竜王(当時)との竜王のタイトル戦です。
丸山九段は味噌ラーメンとカツカレーを注文しました。
出典元:竜王戦中継Plus
すごい量ですね。
さらにおやつにはカロリーメイトドリンク3本とケーキ、アイスティー、キャラメルを注文していました。
出典元:竜王戦中継Plus
他にも丸山九段は”鶏そばとハンバーグ定食”を注文し、ハンバーグをおかわり。
そしておやつにまんじゅう5個を注文するなどの大食いっぷりを発揮してファンを喜ばせました。
どうしてそんなに食べるのか?
- 将棋に勝つために食べる
- 筋肉質のためカロリー消費が激しい
丸山九段が大食いの理由は上記の2つが挙げられると思います。
以前、丸山九段は「しっかり食べておかないと将棋の時、頭が真っ白になる」となにかのインタビューで答えられていました。
対局中にガス欠にならないためにたくさん栄養補給しておく、という将棋に勝つためというのが1つ目の理由です。
そして、丸山九段は筋トレを習慣にしています。
これは先輩である豊川先生から筋トレに誘われた時から継続しているようで、将棋界きっての肉体の持ち主です。
そのため筋肉の維持のためには、たくさん食べる必要があることと、消費するカロリーが人よりも多いことが2う目の理由です。
しかし、丸山九段はコロナ禍の間に結構太ってしまったようなんです。
ジムに行けなかったんでしょうか…。
筋肉は衰えても、胃袋はなかなか衰えないですからね。
今後も丸山九段の活躍を期待しています。