「長い詰みより短い必至
」という将棋の格言があるように、実際の対局では必至(必死)が有効になることが多いです。
必至の問題は相手の手を考えることが多く、詰め将棋とは少し違った考えが必要になりますし、必至を理解し、必至問題を解くことで終盤力は一気に鍛えられます。
必至を勉強して強くなりたい方におすすめの必死問題集を厳選しました。
この記事では将棋の必至問題集を紹介しています。
おすすめの必至の本
森雞二九段の『寄せが見える本』シリーズ
森雞二九段の”寄せが見える本”には【基礎編】と【応用編】の2種類がありますので、順番に紹介します。
寄せが見える本【基礎編】
【基礎編】から紹介しますと、この本の特徴として、解説が丁寧なことが挙げられます。
そして必至問題がやさしく、まさに必至の基礎を学ぶのに最適です。
必至をこれから勉強しようと考えている方にぴったりの一冊となっています。
本のレビュー評価も高く、多くの方が満足しており、必至を勉強するなら一番最初に買いたい問題集です。
なんといっても『終盤講座の最高傑作』と本の帯に書かれていますから、この本を読んで、必死を完璧に理解しましょう。
ただ「あまりのやさしさにがっかりしましたか」など、少々嫌味っぽいことも書かれてあるので、そういうのが気になる方は多少のストレスになるかもしれません。
私は気にならないほうなので、そのことに指摘されるまで気が付きませんでした。
とにかく、必至初心者の方は”寄せが見える本”の【基礎編】から読むと必死がよく理解できます。
寄せが見える本【応用編】
次に【応用編】ですが、基礎編とは打って変わり、難しい問題が多いです。
81マス全体を使った問題集なので、基礎編の次に応用編を読むと、面食らうかもしれません。
この”寄せが見える本【応用編】”は必至の腕前に自信のある方向けの本と言っていいでしょう。
なので上記の”寄せが見える本【基礎編】”を解き終わったあとは、この【応用編】を読む前に以下の金子タカシさんの必至の問題集を解いてレベルアップをしてからがおススメです。
この”寄せが見える本【応用編】”を解き終わった暁には終盤の魔術師のような寄せが身についていることでしょう。
金子タカシさんの必至問題集
金子タカシさんはアマ竜王になったこともあるアマ強豪の方です
金子タカシさんの本は評判が良く”凌ぎの手筋”や”美濃崩し”など実戦で役立つ本が多く、その中でも”寄せの手筋200”は将棋本の中でも名著です。
この本を読めば、終盤が目に見えて強くなっていること間違いありません。
必至の形(挟撃形や抑え込み形など)が学べますが、問題の中には詰みがある問題も。
「長い詰みより短い必至」という格言がありますが、詰みのある局面では、詰みが最善です。
なので、必至だけに集中することなく、詰みを考えた上で、詰みがなければ必至を探すという実践的な思考が磨かれます。
金子タカシさんの必至の本では他にも”ロジカルな必死200”や”必死道場”などもあり、どれもおススメです。
高橋道雄九段の将棋パワーアップシリーズ
詰め将棋のほうでも高橋道雄先生の本は評判がいいのですが、こちらの”3手必至問題集”も全て実践形式の良書です。
矢倉、美濃囲い、舟囲いの玉に対して必至をかける問題が全部で200問掲載されています。
難易度はやや高めなので、有段者向けの一冊となっています。
解説は結構雑です。
必至の問題になれてきた方におすすめの一冊なので、上記の金子タカシさんの必至の問題集を解き切るぐらいの実力が少なくとも必要です。
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