【将棋界初の外国籍棋士】カロリーナ・ステチェンスカ女流棋士 | ブラジルから王手飛車取り

【将棋界初の外国籍棋士】カロリーナ・ステチェンスカ女流棋士

外国人女流棋士

将棋界初の外国人女流棋士カロリーナ・ステチェンスカ女流についての記事です。
将棋を始めたきっかけはシカマルだった。チェスや囲碁といった、より世界的なボードゲームがある中でどうして将棋を選んだのか?そして外国籍女流棋士として観る冷静な将棋観。
外国籍棋士の初タイトル獲得となるか?

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カロリーナ・ステチェンスカとは

  • 1991年6月17日 生まれ
  • ポーランド 出身
  • 片上大輔 門下
  • 振り飛車党

初の外国人女流棋士であるカロリーナ・ステチェンスカ女流。
将棋に興味を持ったのは日本の大人気漫画”NARUTO”だったそうです。

”NARUTO”に登場する奈良シカマルは将棋を趣味とする頭脳はキャラクター。
カロリーナ女流はシカマルが好きなんだそうで、そこから将棋に興味を持ち、指すようになったとのこと。

しかし、カロリーナ女流が住んでいるポーランドでは将棋人口が少なく、将棋を指す場所はインターネットの”81dojo”という将棋のオンライン対戦サイトでした。

そこでカロリーナ女流はほぼ毎日指し、将棋の勉強と合わせると毎日5時間も将棋に費やしていたそうです。

 

なぜ将棋だったのか?

どうしてカロリーナ女流は将棋を選んだのか?

ポーランドは親日国としても知られています。
そのためカロリーナ女流は日本の文化に小さい頃から触れてきたそうです。

初めは”ポケモン”で始まり、中学生の時は”柔道”を習い、それから”柔術”といった感じで日本の文化は常に彼女の身近にあったと言います。

カロリーナ女流は小さい頃はチェスもやっていたそうで、大会に出場したものの負けてしまい、それでチェスはやらなくなったそうです。

ちなみにカロリーナ女流は囲碁もやっていたことがあります。

チェスや囲碁もやった中で将棋を選んだ理由としてカロリーナ女流は「駒によって個性があること。そして、取った駒を使えるから戦い方のバリエーションが多いこと」と述べています。

 

初の外国籍女流棋士の誕生

カロリーナ女流は2017年に貞升南女流初段に大逆転勝利を納め女流2級となり正式に女流棋士としての資格を得ました。

この将棋は敗勢になった局面からの奇跡のような逆転で「最後は頭が真っ白になりました。絶対に詰むのに手が見えなくなった。」とカロリーナ女流自身も語っています。

その後まもなく女流1級に昇級したカロリーナ女流の今後の目標は”タイトルの獲得”だそうです。

初の外国籍のタイトルホルダ-となる日が来るかもしれませんね。

貞升南女流のおもしろい記事はこちら↓

カロリーナ女流の将棋観

盤上には神様はいません。自分の力を信じるしかないのです。

これはカロリーナ女流が年齢規定ギリギリだった当時の高浜愛子女流に送った言葉です。

当時3級だった高浜女流は2級に昇級できなければ年齢規定により退会となっていました。
この言葉のおかげか無事に高浜女流は2級へと昇級し退会を免れました。

”盤上に神様はいない”
カロリーナ女流はこのような冷静な将棋への姿勢を持っている一方で、将棋に対する情熱もすごいんです。

わたし将棋のために家族も国も捨てましたから

と語るカロリーナ女流。

まさに将棋に賭けた人生ですね。

ポーランドから日本に将棋のためだけにやってきた覚悟と情熱はすごいものがあるんでしょうね。

これからの活躍に注目です。

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